2013年09月29日

月刊アフタヌーン2013年10月号感想

〈おおきく振りかぶって〉
 百枝監督と百枝コーチの打順を巡る議論が面白い。何はともあれ,攻撃面ではやはり田島が中心のチームになってしまうのですよね。本来は一番が適任という田島を四番で使わないといけないというのが西浦高校の弱みでもあります。そして,そんな事態を打開すべく千朶高校戦では四番花井,五番田島,六番栄口の新編成。これが功を奏すのか楽しみであります。

〈こたつやみかん〉
 落語研究会を訪れる南香高校の南香亭長七こと桐野武彦。暫く前から登場していたのに本名は今回が初披露ですね。その桐野君の前で披露した「悋気の独楽」をみんなから酷評されて落ち込む日菜子。桐野君への対抗心が強すぎるのでしょうね。そんな日菜子を寄席に誘う真帆。桐野君から落語に誘われたとのことでいろいろ人間関係がややこしくなってきそうであります。

〈宝石の国〉
 左眼と足を失いながらも何とか帰還したフォスフォライト。激怒する金剛先生が非常に怖いです。それもフォスのことを想ってのことなのだけどね。但し,博物誌制作は中止されてしまいます。一方で失った足の代わりにウェントリコスス王が残した鉱石をルチルによって移植されることになりました。無事にインクルージョンが親和したおかげでフォスの足は機能するようになったのですが,寧ろ以前よりも素早く行動できるようになった模様。この変化が如何なる事態を齎すのか楽しみです。

〈ヴィンランド・サガ〉
 クヌート王への謁見を賭けてドロットの100発の拳に耐え続けるトルフィン。しかし,その卓越した回避能力により衝撃を散らすことに成功します。まあ,あのトルケルにも勝った男だからね。しかし,その場に姿を見せたオルマルと蛇に気を取られて渾身の一撃を喰らってしまいます。それでも最終的に100発全てを受け止めるトルフィンが素晴らしい。彼が語る「オレに敵なんかいない」という言葉が重いよね。次回はいよいよクヌート王との再会になります。物語の転機となる予感があります。

〈今日のユイコさん〉
 赤崎さん祭り!! 熱を出して休んだ青松くんをお見舞いする赤崎さんの尋常ではない可愛らしさがたまりません。青松くんの優しさもいい感じだよね。トモヤとユイコさんもいいけど,今回は赤崎さんの魅力に完全に打ちのめされました。青松くんが羨まし過ぎます。

〈KING AND BARON+〉
 連載再開の『ヴァムピール特別篇』。これはこれで面白いのだけれども,本篇の再開はいつになるのでしょうか。休止してから結構時間が経ってしまっていますよね。今回はアシュレイに仕えるシャーロットに纏わる物語。元ネタが日本の都市伝説「赤マント」というのが面白いです。しかし,シャーロットもベッツィも可愛いねえ。樹なつみの描く女性はたまにものすごく好みなことがあります
posted by 森山 樹 at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌感想

羽海野チカ『三月のライオン(9)』

〈2013年漫画感想11冊目〉
羽海野チカ 三月のライオン(9)


 ひなたの進学と宗谷名人に挑む土橋九段の名人戦が描かれる巻。特に宗谷名人と土橋九段の名人戦の緊張感がたまらない。それに立ち会う島田八段の感慨と嫉妬も素敵です。何よりも土橋九段の努力を評する藤本棋竜の言葉が最高に格好いいのです。あの人にとって最大限の賛辞といってよいのでありましょう。宗谷名人との対局の中で最果ての先にある新たな扉を見つけた土橋九段の姿が美しい。一緒に更なる扉の先を求めるふたりの好敵手としての関係にたまらないものを感じます。或いはこの関係が零と二海堂の行きつく先となって欲しいと願います。戦う相手であり,共に高め合う友というものは望んでも求め得ぬものでありましょうから。一方の中心であるひなたの進学を巡る物語は素直に微笑ましい。四国へと越境留学する高橋くんとの別れも経て成長していくひなたの姿が可愛いです。ちほちゃんの転校に端を発したいじめ問題は最終的な解決には至りませんでしたが,それは仕方がないところでもあるのでしょう。何はともあれ,零の在籍する駒橋高校へ入学したのは何よりのこと。新たな環境でのひなたと零の物語にも期待したいと思います。零やひなた,それに土橋九段を見守る家族の優しい視線も印象的。帯にある通りの「家族の第9巻」であると言えましょう。久しぶりに登場した松永七段と初登場の滑川七段の存在感も良かったです。作者が入院療養のために暫く連載は休止とのことですが,しっかり身体を休めて再開する時を心待ちにしたいと思います。
タグ:羽海野チカ
posted by 森山 樹 at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想