2013年10月30日

購入録(2013.10.30)

中原裕 ラストイニング(40) 小学館 ¥580

甲子園大会も佳境に入った『ラストイニング』第40巻。
準々決勝が終わって,準決勝に突入。
相手は優勝候補最右翼の大阪代表・難波南洋高校。
プロ注目の右腕を擁するだけに難敵であります。
彩珠学院はエース日高に不安を抱えるだけに尚更に。
序盤から劣勢の彩珠学院が如何に巻き返すか楽しみであります。

〈2013年漫画購入覚書〉 計221冊 ¥132,859
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2013年10月28日

月刊アフタヌーン2013年12月号

〈ヴィンランド・サガ〉
 トルフィンとクヌート王の対峙。道は違えど,ふたりが目指すものは結局のところ同じなのだなあ。トルフィンの回答に爆笑するクヌート王の姿が印象的でありました。覇道を目指すようになってからは全く見られなくなった顔であります。クヌート王はケティル農場から手を引き,トルフィンはヴィンランドを求めて旅に出る。これがふたりの永遠の別れになるのでありましょう。感慨深いものがあります。

〈今日のユイコさん〉
 遂に一線を越えてトモヤにキスしたユイコさん。顔を真っ赤にするところがすっごい可愛い。つか,このラヴさにジタバタしてしまいます。この先どうなってしまうのかなあ。ユイコさんの表情見ているだけで楽しいです。

〈こたつやみかん〉
 両国橋杯参加の為に部内での競争を煽る日菜子。校内でお楽しみ寄席をやることで夏への課題を探ることになります。梢ちゃんは相変わらず下ネタ大好きだよね。おぱん亭コットンという高座名も素敵というか何と言うか。5倍速「文七元結」をやる梶浦くんは流石に無茶が過ぎる。そして,日菜子以外の3人は両国橋杯出場辞退を宣言。どうなることかなあ。

〈宝石の国〉
 フォスフォライトが漏らした「にんげん」という言葉に過敏に反応する金剛先生。この世界の秘密をある程度は知っているのでありましょう。そのフォスフォライトは新たに双子のアメシスト兄弟と組むことに。彼らと剣の練習を開始した矢先に月人が襲来。アメシストたちとフォスフォライトの戦いが始まります。フォスフォライトの能力が如何に戦闘で生かされるのか楽しみです。

〈天地明察〉
 改暦による内乱を避ける為の施策として帝からの勅命を奏上する春海ですが,その目論見は不吉の一言で朝廷より退けられてしまいます。しかし,改暦成就の為に宣明暦が蝕の予報を外すことでその機運を高める作戦に切り替えるのが流石。これも春海の周りの人物の恩恵と言えるでしょう。次回から舞台は再び江戸へ戻ることになります。

〈KING AND BARON+〉
 財産目当てに砒素を用いた毒殺事件を繰り返すカーロイル伯爵夫人の物語。念頭に置かれているのは勿論ド・ブランヴィリエ侯爵夫人でありましょう。カーロイル伯爵夫人の生涯に密かに影を落とす男爵とアシュレイが素敵。久しぶりに『ヴァムピール』の設定が生かされたような気がします。このシリーズも十分に面白いのですが,やはり早期の本篇再開を望みたいものであります。
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2013年10月27日

河下水希『てとくち(1)』

〈2013年漫画感想19冊目〉
河下水希『てとくち(1)』


 『いちご100%』で名前を馳せた河下水希の新作。江戸時代を舞台とした人情時代劇となっています。雰囲気的には至極好み。無口だが凄腕の女剣士と推理力に長けた口達者の少年の組み合わせが楽しいです。物語は便利屋として町の難題を解決していくふたりの姿が描かれます。このあたりは定型であるが故に安定したものを感じさせます。優麗な絵柄も相まって非常に好み。女剣士の理江と口達者な周助,即ち「手」と「口」が題名の由来となっています。特に奇矯な振舞いを見せることもありますが,美人の理江は特にお気に入り。表紙で傘をさした理江の姿は殊更心惹かれるものがあります。とりあえずは便利屋に持ち込まれる事件を解決することが物語の中心になって行きそうですが,主人公のふたりがそれぞれに背負う過去の事件がやがて姿を現しそう。実際に今巻に収録された第四話「護衛道中・前編」ではかつて周助の家族を惨殺した血煙の重蔵一味が登場しています。理江の父が陥れられた事件も裏は深いのでありましょう。或いはこのふたつの事件が結び付く可能性も多分に考えられます。周助の義父の大黒屋徳兵衛や同心の曽根勘右衛門,或いは理江と同じ長屋に住むおりんなど脇を固める人物もなかなかに魅力的。此処までは意外に正統派の人情時代活劇といった体を為しております。下手に奇を衒わずにこのままの雰囲気を保ったまま続いて欲しいものであります。
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2013年10月26日

車田正美『聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話(7)』

〈2013年漫画感想18冊目〉
車田正美『聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話(7)』


 243年前の前聖戦を舞台に聖闘士の新たな戦いが描かれる『聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話』の第7巻。前巻で登場した白鳥座の氷河に続いて,最後のひとり龍座の紫龍が満を持して参戦。ヘカーテの導きにより辿りついた前聖戦時代の聖域において若き日の天秤座の黄金聖闘士童虎との熱い死闘を見せてくれます。ふたりが繰り出す蘆山昇龍覇の激突が素晴らしい。或る意味で夢の対決と言えましょう。また,処女宮へ向かった冥闘士ガルーダの水鏡は乙女座のシジマによる結界に捕らわれますが,女神アテナの助力を得て脱出。杯座の聖衣の力を借りて何とか復活を遂げます。彼が女神アテナに送った血文字からシジマが読み取った呪われた十三番目の黄金聖闘である蛇遣い座の登場が非常に興味深い。これは現代において聖域を守る蛇遣い座の聖闘士シャイナにも影響を与えています。思いもよらぬ方向に物語が進んできたのは非常に楽しい。教皇の間で対峙するシジマと魚座のカルディナーレの決着も気になります。紫龍と同時に前聖戦の時代へと飛んだ氷河の行方もまだ明らかになっていません。宝瓶宮に送られたとも考え難いのですけれども。また,天闘士の斗馬の立ち位置も未だに不明のままであります。当面は水鏡の十二宮突破が中心になると思われますが,そこに蛇遣い座の黄金聖闘士が如何なる形で関わってくるのか期待したいものであります。黄金聖衣を纏うシャイナの姿も見たいところではありますけれども。物語が如何なる方向へ進むのか,皆目見当がつかないのが楽しいです。
タグ:車田正美
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月刊@バンチ2013年12月号感想

〈応天の門〉
 新連載。在原業平と菅原道真を主人公とした平安朝怪異絵巻といったところかな。個人的には好みの部類。絵柄も悪くありませんので暫し読んでみたいと思います。色男の業平と天才児の道真が如何なる物語を織り成すのか楽しみであります。

〈海のクレイドル〉
 エヴァンと共に追われるモニカはあの蒸気船の中に逃げ込むことに成功。以前に出逢った義手義足の少年と再会します。殆ど密航状態だけどどうなるのかしら。また,少年が「地獄」と評する蒸気船も気になるところです。新たに蒸気機関室で倒れた少年も登場。不穏な展開が続きます。

〈生き神のファティマ〉
 呪術医ハンバルの銃撃を受けたウターリドですが胸にしまっておいたトランプの御蔭で無事。そのハンバルはセイフによってあっさりと倒されました。しかし,ファティマを連れ戻したウターリドは再び監禁の身に。ファティマが見る悪夢の力が現実に影響を及ぼすというのは素敵な設定ですね。そして策動を開始するエイリーク。たまらない展開が続きます。人間となったすみっこも可愛いなあ。惚れてしまいます。

〈エリア51〉
 絶望に侵食されたマッコイを救う王子の奇策。王子は何処までも王子でありました。登場した時はこんなに立ち位置の存在になるとは思いもよらなかったな。本当に格好いいです。あの笑顔は忘れられそうにありません。一方のゼウスVSオーディンの主神対決はハデスによって仕込まれていた奥の手が素晴らしい。あのサングラスにあんな意味があったとは。「依頼は」「果たすさ」。もうこれだけで痺れてしまいます。言葉にならない震えを感じました。
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2013年10月25日

月刊ウルトラジャンプ2013年11月号感想

〈ぎんぎつね〉
 まことの両親の出逢いを描く回想篇へ。達夫と義友の学生時代が描かれます。巫女姿のまことのお母さんが実に可愛らしい。達夫が一目惚れしてしまう気持ちがよく分かります。それを見守る銀太郎。まことの知らない時間が此処にあります。数話は費やされることになるのかな。

〈PEACE MAKER〉
 ホープ・エマーソン出陣。初戦の相手がかつての盟友ビート・ガブリエルと同じバーンズ・スタイルというところに因縁を感じさせますが,その禍々しささえ感じさせる実力差で圧倒。一方で同じく初戦を迎えたニコラは相手が謎の棄権。このあたりにやや不穏なものを感じます。表だけではなく裏でも謀略が渦巻いている様子。そして,かつてそのニコラに敗れたハイマン・エルプトンはレス・ガーネスに圧勝。更に凄まじい強さを携えて戻ってきました。この男の存在にも注目であります。

〈長歌行〉
 洛陽へと繰り出した阿離こと長歌と阿碧。彼女たちが出逢った道士が如何にも胡乱。更には李淳風と旧知の仲でもある様子。また,太宗李世民の治世を安定させるために長歌の命を狙う杜如晦も再登場。長歌が身を寄せる流雲観を舞台に再びきな臭さが漂い始めています。

〈アド・アストラ〉
 アエミリウスが重傷を負い,ヴァロは逃亡を図り,ローマ軍は瓦解寸前の状態に陥ってしまいます。その中奮戦するミヌキウス率いる歩兵軍は中央突破を図りますが,それすらもハンニバルの策のうち。待機歩兵からの側面攻撃をまともに食らってしまいます。このままではローマ軍は壊滅するほかありません。アエミリウスの命を受けてヴァロ軍の援護に回るスキピオだけが残された唯一の希望となりそうです。

〈℃りけい〉
 今回は休載でweb版の傑作選ということで以前に読んだものばかり。感想はお休みします。
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2013年10月24日

購入録(2013.10.24)

斎藤岬 外つ神(9) 幻冬舎 ¥650
かかし朝浩 ムジカ(2) 幻冬舎 ¥680
緋野孝雄 フォトカノ Love Album(2) エンターブレイン ¥714

『外つ神』は既に読了済み。
吸血鬼のお話が突如として中心になった感があります。
そして次巻が最終巻予定とのこと。
大好きな漫画なのでちょっと寂しい。
如何なる帰結を見るのか楽しみにしたいと思います。
『ムジカ』もこれが最終巻。
物足りなさが残りますね。
世界史趣味,音楽趣味的には面白かったのだけどな。

〈2013年漫画購入覚書〉 計220冊 ¥132,279

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2013年10月23日

購入録(2013.10.23)

菅野マナミ ひまわりさん(4) メディアファクトリー ¥570

『ひまわりさん』の第4巻。
相変わらず,登場する女の子が実に魅力的。
ひまわりさんをはじめ,片っ端から抱きしめたくなります。
夕さんのお話も素敵だったなあ。
少なくとも次巻の刊行があるというのは嬉しい。
このまま長きに渡って楽しませて欲しいものです。

〈2013年漫画購入覚書〉 計217冊 ¥130,235
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2013年10月22日

購入録(2013.10.22)

志水アキ 百器徒然袋 五徳猫 角川書店 ¥609

京極夏彦の〈百鬼徒然袋〉の漫画化作品。
シリーズはずっと読んでいますがやはり面白い。
原作の雰囲気を実によく再現しております。
次作以降は月刊ASUKA誌に移籍とのこと。
いずれにせよ,楽しみではあります。
原作の新作も読みたいですね。

〈2013年漫画購入覚書〉 計216冊 ¥129,665

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2013年10月21日

ハルタ第8号感想

〈ルドルフ・ターキー〉
 麻薬密売組織と戦うルドルフが素敵。まあ,その手段は悪辣そのものだけれども。しかし,それより悪辣なペイルの智謀がたまりません。ルドルフとペイル,ヴェオの幼き日からの友人トリオがたまらないですね。すっかり秘書ふたりの影が薄くなってしまった気がします。そして,ルドルフの命を狙う真の敵は現ゴンドランド市長と判明したのかな。今後の展開から目が離せません。

〈ストラヴァガンツァ〉
 ウンバの群れに急襲を受けミテラから脱出したビビアン女王一行は巨人族セポイヤのタルヴォ王の助力を仰ぐことになります。タルヴォ王の娘でオラヴィエ姫は今後心強い仲間となるのかな。先ずはタルヴォ王の側近ミルッカと共にビビアンはミテラへの偵察に赴くことになります。ビビアンと行動を共にするルバがいいなあ。

〈ジゼル・アラン〉
 エリックと再会したジゼル。しかし,夢であった小説家ではなくゴーストライターとなり下がった身を恥じたエリックから辛く当られるのが悲しい。しかし,エリックの小説を読んで,この窮地を救うべく動き出すジゼルが素晴らしく素敵。編集のモニクとの対峙も緊張感がありました。そして,ジゼルの言葉に心動かされた人たちの助力もあってエリックを追うジゼル。いろいろと素敵な展開であります

〈エニデヴィ〉
 いやあ,酷いオチだ。たまらんなあ。相変わらず,エニエルもデヴィも酷い目に逢うのが最高であります。特に今回のゾンビ化したエニエルは抱腹ものでありました。惚れた女性の為に地獄に落ちることを決意したバローズ神父の結末も酷いなあ。一番笑ったのは天使の輪がGPSということでした。これは素敵な発想だわ。

〈乙嫁語り〉
 バダンの裏切りにあい,襲撃を受けるアミルの一族。それを阻止すべく駆けるアゼルの姿が格好いい。彼の命に従うジョルクとバイマトもいい感じよね。一方でアミルとアゼルの父はカルルクを殺すべく剣を振り上げ,それをアミルが弓で阻止するという構図。アゼルが到着したことで何とか事態の収拾は着けられるのかな。何とかこの混乱を解決する糸口が見いだせたのは光明と言えるでしょう。次回あたりで決着かもしれません。

〈狼の口ヴォルフスムント〉
 遂に捕えられた代官ヴォルフラム。此処までの圧政と弾圧の報復をその身に受けます。何処までも己を正当化するヴォルフラムが哀れにも思えます。尤も,家族や友人たちを彼によって奪われた盟約者団にとっては復讐の対象でしかないわけですけれども。そしてヴォルフラムは報いの時を迎えます。昇天する宿屋の女将さんが懐かしいです。いよいよ,本当の意味での終わりが近づいています。

〈少年の名は〉
 進路に迷う少年ロビンが中心となるお話。自らの経験を元にロビンを導くキースの立ち位置がいいよなあ。一度は絶望したロビンはキースの助力を受けて自らの目指す道を探す為に再び立ち上がりました。先ずはふたりで庭園を蘇らせることが最初の目的となります。

〈瑪瑙之竜〉
 最終回。綺麗に纏まった終わり方だと思います。みんな素敵な年の取り方をしていて羨ましい。勿論,アルベールは除いてだけど。そしてニスの再登場。ニスと同じくオッカムの眼を発動した孫娘を追う為に再び瑪瑙之竜を再結成するというのは王道だけど熱いよね。ミケーレ・トラパニが登場したのも嬉しかった。何はともあれ,楽しませていただきました。大満足。
タグ:ハルタ
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2013年10月20日

長蔵ヒロコ『ルドルフ・ターキー(2)』

〈2013年漫画感想17冊目〉
長蔵ヒロコ『ルドルフ・ターキー(2)』


 1950年代のアメリカを舞台とした悪漢アクション漫画の第2巻。ゴンドランド市長代理で大富豪のルドルフ・ターキーとその仲間たちの活躍が描かれます。物語の中心になってきているのはルドルフ暗殺計画。その首謀者は現段階で確定したわけでありませんが,ルドルフとペイルの推理によれば現ゴンドランド市長とのこと。此処まで姿を見せたことがない人物ですので,その正体が気になります。定番から言えば,ルドルフの親族ということになるのでしょうけれども。今回は攫われたラパン姐さんを救出する為に奮闘するモモコが印象的でありました。ルドルフに想いを寄せながらも,ルドルフが愛するラパンを救う為に大怪我を負いながらも戦い続ける姿が素敵。彼女の強さにも何らかの秘密があるのかな。彼女の想いが届けばいいなあとは思いますが,ルドルフとラパンの関係も結構好きなのですよね。モモコは酒豪なのでお酒を酌み交わしたいものであります。また,ペイルとヴェオはルドルフの幼い日からの悪友であることも判明しました。殊にその頭脳と性格が悪辣なペイルが凶悪に格好いい。ルドルフとペイル,ヴェオの関係もある意味で理想的に思えます。三人とも性格が破綻しているように見えて,その性根の部分では悪を憎むというところが素敵であります。一方でエグマリヌはやや活躍が目立たなかったのは残念。副主人公的な立ち位置かと思っているのだけどなあ。今後の奮起を期待したいものであります。悪辣な主人公の活躍が実に楽しい作品であります。次巻では日本が舞台ということで大いに楽しみ。モモコが中心となる物語もありそうですよね。待ち遠しいものがあります。
タグ:長蔵ヒロコ
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2013年10月19日

椎名高志『絶対可憐チルドレン(36)』

〈2013年漫画感想16冊目〉
椎名高志 絶対可憐チルドレン(36)


 久しぶりに感想を書く気がする『絶対可憐チルドレン』の第36巻。陸軍超能部隊時代の兵部が表紙になっていることからも分かるように過去の回想篇である〈終わりの始まり〉が殆どを占めた巻となっています。少なくとも今巻に限って言えば主人公は兵部京介。尤も,物語の始まりに兵部が位置していることは既に明らかになっているのも事実。今回の回想篇では遂に陸軍超能部隊に最初の犠牲者が生じてしまいます。悪化する戦況の中で実戦投入された陸軍超能部隊の悲劇のまさに幕開けといっても良いのでしょう。但し,兵部が抱く憎しみの真の発端となった早乙女隊長の裏切りまではまだ描かれていません。これはいずれ語られる時期を待ちたいものであります。なお,今回の〈終わりの始まり〉で兵部が何故未だに詰襟の学生服姿なのかということにある種の回答が示されたように思います。その理由があまりにも悲しく切ない。また,怒りに我を忘れる兵部を諭す芥の姿も印象的。彼や予知の中の薫が繰り返し告げる未来という言葉が兵部に大きな影響を与えたことは疑いようもありません。作戦行動に指名された兵部や志賀らの無事にを願う不二子さんの姿もたまらなく素敵。その想いを兵部とは違う形で実現する為に尽力した不二子さんの素晴らしさを改めて痛感します。現在は兵部と不二子さんは作中では一時退場という扱いではありますが,早く揃って復活して欲しいものです。そして,一方では黒い幽霊に反旗を翻したユーリが再登場。次巻では彼女の戦いを中心に描かれることになりそうです。物語も佳境に入って来た筈。未来を変える為の戦いの推移を見守りたいと思います。
タグ:椎名高志
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購入録(2013.10.19)

藤栄道彦 コンシェルジュ プラチナム(7) 徳間書店 ¥590

『コンシェルジュプラチナム』の第7巻。
『コンシェルジュ』の頃から長い付き合いになっています。
涼子さんや最上さんらの登場が少し増えたのが嬉しい。
九音たちもいいけれど,やっぱりクインシーの面々が好みですね。
今後も末永く楽しませて欲しいと思います。

〈2013年漫画購入覚書〉 計215冊 ¥129,056

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2013年10月18日

購入録(2013.10.18)

椎名高志 絶対可憐チルドレン(36) 小学館 ¥440
落合さゆり ぎんぎつね(10) 集英社 ¥630

『絶対可憐チルドレン』はほぼ回想篇。
兵部の学生服の意味があまりにも悲しい。
この後の陸軍超能部隊の結末もいつか描かれるのかな。
そして再びの悠理登場。
黒い幽霊との戦いもいよいよ佳境に入る感があります。
アニメ化された『ぎんぎつね』は遂に大台の10巻突入。
此処まで続くとは思ってもみませんでした。
大好きな作品なので末永く読みたいものであります。

〈2013年漫画購入覚書〉 計214冊 ¥128,466
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2013年10月17日

荒川三喜夫『ピアノのムシ(1)』

〈2013年漫画感想15冊目〉
荒川三喜夫『ピアノのムシ(1)』


 依頼人からの評判は最低でも調律の腕前は最高というピアノ調律師の活躍を描く作品です。ピアノ調律師というのは馴染みの薄い職業ではありますが,それでもなお十分に興味深い物語に仕上がっているのが素晴らしい。傲岸不遜で,しかしピアノ調律に対する想いは何処までも気高い主人公の蛭田はかなり魅力的。その性格の悪さは裏を返せば,ピアノ調律への想いの深さであると読みかえることも出来ます。その確かな技術力はガラクタになり下がったピアノを一級品として蘇らせることが出来る程。それはピアノへの深い愛情なしには為し得ないものでありましょう。蛭田が何故その卓越した技術を獲得できたのかは現段階では不明。或いはピアノへの真摯な想いが欠ける人間への嫌悪というか憎悪はその過去に隠されているのかもしれません。基本的には前後篇で一話完結という体裁を取っており,今巻ではChapter4までとChapter5の前篇が収録されています。中でもお気に入りはイースタインに取り憑かれた技術者の魂を蘇らせるChapter2。ピアノに対して真摯な想いを見せる人物に対しては正当な評価を下すというあたりが実に好みであります。ピアノ流通業者の鏡や新米調律師の星野小眞ら脇を固める人物もそれぞれ個性的であります。意外に女性キャラが可愛いのも魅力的。特にChapter4で登場した槇村姉妹は是非とも再登場を心待ちにします。Chapter5の主題となる幻のピアノの逸話も恐らく創作とは思いますが興味深い。是非ともこのままの面白さを持続して欲しいものであります。
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2013年10月16日

購入録(2013.10.16)

荒川三喜夫 ピアノのムシ(1) 芳文社 ¥620
琴川彩 Cafe北鎌倉骨董通り 秋田書店 ¥450

『ピアノのムシ』は待望の単行本第1巻の刊行です。
週刊漫画TIMES誌では『図書館の主』と並んで大好きな作品。
ピアノ調律師の世界へと誘ってくれます。
ミステリィ風味なことも含めて非常に楽しい。
今後に大いに期待したい作品です。
『Cafe北鎌倉骨董通り』は題名買い。
表紙の画風も結構好みであります。
内容も自分の好きな系統だと嬉しいのだけどなあ。

〈2013年漫画購入覚書〉 計212冊 ¥127,396
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2013年10月15日

購入録(2013.10.15)

河下水希 てとくち(1) 集英社 ¥460

『いちご100%』の河下水希の最新作。
江戸を舞台とした人情時代活劇とのこと。
表紙で傘をさした美女の姿が魅力的であります。
ちょっと楽しみにしたいものです。

〈2013年漫画購入覚書〉 計210冊 ¥126,326
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2013年10月14日

月刊コミックフラッパー2013年11月号

〈高杉さん家のおべんとう〉
 香山さんの旦那のヨシュアさん登場の回。これまで謎に包まれていましたが大物スペイン人地理学者ということに驚きました。まあ,現在は完全に別居中の身ではありますけれども。ヨシュアさんの話術に乙女になる香山さんが可愛いです。まあ,別居中でもヨシュアさんと香山さん,それになつ希はやっぱり家族なんだよね。ハルにとって家族というものを考える意味での契機になった回でありました。

〈となりの関くん〉
 修学旅行の後篇。今回は観光地での自由行動が中心となります。が,関くんの持ってきたロボット一家の写真を撮ることに執念を燃やす横井さんがある意味でちょっと怖い。完全に関くんの追跡者と化しておりました。最近は横井さんの行動の方が不審だよね。

〈スイようび〉
 連載二回目。面白いんだけど,キャラ立てや物語運びが完全に『よつばと!』の亜流にしか思えないのが辛い。早く独自性を出して欲しいものであります。今回登場のさつきとタケは今後も頻繁に登場することになるのでしょう。スイとさつき,ふたりの少女は実に可愛らしくて良いです。

〈34歳無職さん〉
 花粉症に苦しめられる無職さん。自分も軽度ながら花粉症の気はあるので,この辛さは良く分かります。そんな中で娘さんが無職さんの部屋に来ることに。次回がちょっと楽しみであります。

〈クリスティ・ロンドンマッシブ〉
 真相に近付きつつあるポーカースキャンダル事件。バーサの一言がモリアーティ教授とアップウッド大佐の意外な関わりをクリスティに与えることになりました。これが事件を解決に導く為の重要なカードとなりそうです。悪漢ガストの意外な側面が分かったのも面白い。ただの小物かと思いましたが存外に重要な役割を果たす人物かもしれません。何はともあれ,次回はアップウッド大佐とクリスティの直接対峙。事件解決へと一気に至るのでしょうか。

〈ホークウッド〉
 エドワード黒太子率いるイングランド軍とロレーヌ公軍との激突は痛み分けで終息。というよりも,実質上はイングランド軍の完敗でありましょう。エドワードの機転を持って何とか見かけ上の引き分けに持ち込んだという状況であります。そのことを一番理解しているのはエドワード本人ではありますが。この敗北に心傷つくエドワードと陣営にて邂逅するホークウッド。ふたりの不意の出逢いが楽しみであります。
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菅野マナミ『ひまわりさん(3)』

〈2013年漫画感想14冊目〉
菅野マナミ ひまわりさん(3)


 古書店ひまわり書房を舞台に店主のひまわりさんと常連さんとの心の触れ合いを描いた漫画です。古書店というのは舞台設定に留まり,実在する本の内容まではそれほど物語に絡んでこないのは残念ではありますが,それを差し引いても非常に自分好みの素敵な作品であります。ひまわりさんを中心に登場人物がみな非常に魅力的なのですよね。準主役でひまわりさんに憧れるまつりにひまわりさんの先輩でカメラマンのあやめさん。そして何よりも今巻から登場の都さんと名月夕もそれぞれに個性的。特に都さんは小さくて気が強くて口が悪くて年上という最強の存在。ひまわりさんの兄で小説家の黒井里薫の担当編集者ということで今後も登場してくれると嬉しい。名月夕は黒井里薫の師匠にあたる小説家。性格の悪さ,というか悪戯好きな感じが好みであります。先代のひまわりさんの友人であったらしく,このあたりも今後描写されることになるのでしょう。この名月夕と都さんが初登場する,ひまわりさんとまつりの温泉宿お泊まりの回は大変お気に入り。ひまわりさんの浴衣姿が眩しいです。描き下ろしの黒井里薫と都さんの初対面もたまりません。まつりの妹の風子とひまわりさんの関わりを描くお話も大好き。『赤毛のアン』が大きな意味を持つのが素敵です。こういうお話がもっとあればいいのにな。金髪の風子は是非ともカラーで見たかったです。とにかく雰囲気が非常に好みな作品であります。登場人物が増えて賑やかになったのも楽しい。今後もこの素敵な雰囲気を保って続いて欲しい作品です。絵柄も可愛いし,カバー下の装丁もかなり好みであります。
タグ:菅野マナミ
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2013年10月13日

月刊アフタヌーン2013年11月号

〈今日のユイコさん〉
 台風に直撃されたトモヤとユイコさんの日帰りデート。前日にテルテル坊主を作るユイコさんが可愛い。大雨にずぶぬれでトモヤにしがみついて泣きだすユイコさんたまらないね。しかし,最近のユイコさんは妙に積極的でありますなあ。そのあたりが実に良いのだけれども。次号楽しみ。

〈こたつやみかん〉
 桐野くんの誘いで寄席に出かける真帆と日菜子。今回のお題は「宮戸川」。桐野くんと真帆の接近に妙に焦る日菜子の姿が楽しい。ただ,桐野くんが意識していたのは日菜子じゃないかと思っていたのだけど違うのかしら。何はともあれ,真帆と日菜子が仲直りして何より。さて,両国杯の展開が気になるところであります。

〈おおきく振りかぶって〉
 埼玉県大会の千朶高校戦の続き。初回に共に好機を作る両校の攻防が見ごたえあります。確かな成長を見せる三橋の姿も頼もしい。初回の守備は三橋の好投で凌いだので,攻撃面ではこの試合で四番に座る花井に頑張ってほしいところ。一死一,二塁という好機に花井が如何なる打撃を見せるのか楽しみであります。後ろに田島がいるので気負わなければ,先制出来そうなんだけどね。

〈宝石の国〉
 月人襲来。新たな足を得て意気揚々と駆けまわるフォスが素敵。そのフォスを捕えるイエローも流石です。ジルコンとイエローの関係が妙に好きなんだよね。何よりも今回はルチルの出番が多かったのも嬉しい。臆面もなく金剛先生が好きだから助けたいと言い放つフォスの真っ直ぐさが可愛いです。そのフォスが海で貝の王から伝え聞いた「にんげん」という言葉に反応する金剛先生。この世界の秘密の一端が明らかになるのかもしれません。

〈ヴィンランド・サガ〉
 4年ぶりにクヌート王と面会を果たしたトルフィン。ふたりの想いの激突が熱い。愛を失い神から見捨てられた存在であるヴァイキングの為の楽土建設を求めて闘い続けるクヌートの姿が大きく見えます。しかし,その為にはケティル農場から手を引く気はないと宣言するクヌートとトルフィンに折り合える部分がないのも事実。この対峙の結末が大いに気になります。

〈天地明察〉
 闇斎先生の奇行が素敵。その闇斎や安藤有益,島田貞継ら心強い味方を得て改暦作業に取り掛かる春海は幸せなのでしょう。しかし,その改暦作業が再びこの国を戦乱の世に戻す可能性があるという考えに至って愕然とする姿は辛い。それだけ改暦作業とは大きな事業なのでありますね。それが故に今後もまだまだ波乱が待ち受けておりそうであります。
posted by 森山 樹 at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌感想