2013年10月11日

ヤスダスズヒト『夜桜四重奏(14)』

〈2013年漫画感想13冊目〉
ヤスダスズヒト 夜桜四重奏(14)


 妖と人間とが共存する街を舞台とした戦闘アクション漫画の第14巻。表紙の鼓笛隊衣装の撫子さんが素敵。物語はいよいよ佳境に入り,全ての鍵を握る七郷の開花時期が10月と明らかになりました。作中では現在7月なので残すは後3カ月ということになります。七郷が開花することでふたつの次元が融合し,この世に妖が跋扈し,人間は滅亡するという破滅の未来を食い止める為の戦いが間近に迫っていることを感じさせます。七郷の開花に尽力する比泉円神と全ての妖を犠牲にしてでも阻止を図る元老院との間で苦悩する秋名やヒメ,ことは,アオらの今後の動向が気になります。しかし,そんな彼らに更に降りかかる難題がアオの妖力が危険領域を超えてしまったということ。本来であれば,秋名が比泉の力を持って調律,即ちあの世に送られることになるのでしょうが,そんなことは絶対に出来ない筈。これに如何なる解答を出すのか不安ながらも楽しみです。また,元老院の一員である盛岡枝垂の比泉円神との接触も気になるところ。特に胡乱な人物であるだけに,その真意が図りかねます。前巻で敵対した伊予紫はすっかり桃華と仲良くなった感はあるのにね。また,妖刀使いの九条院入鹿は馴染んでしまったなあ。戦闘力は随一なので心強い味方になってくれそうです。普段はぼんやりしているけれども。物語の終わりが明示されたことで今後は更なる盛り上がりを見せてくれそう。苦しく辛い展開も予想されますが,マリアベルが望むように全ての登場人物が救われるハッピーエンドを願ってやみません。それが例え理想論であったとしても。
posted by 森山 樹 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想