2013年10月21日

ハルタ第8号感想

〈ルドルフ・ターキー〉
 麻薬密売組織と戦うルドルフが素敵。まあ,その手段は悪辣そのものだけれども。しかし,それより悪辣なペイルの智謀がたまりません。ルドルフとペイル,ヴェオの幼き日からの友人トリオがたまらないですね。すっかり秘書ふたりの影が薄くなってしまった気がします。そして,ルドルフの命を狙う真の敵は現ゴンドランド市長と判明したのかな。今後の展開から目が離せません。

〈ストラヴァガンツァ〉
 ウンバの群れに急襲を受けミテラから脱出したビビアン女王一行は巨人族セポイヤのタルヴォ王の助力を仰ぐことになります。タルヴォ王の娘でオラヴィエ姫は今後心強い仲間となるのかな。先ずはタルヴォ王の側近ミルッカと共にビビアンはミテラへの偵察に赴くことになります。ビビアンと行動を共にするルバがいいなあ。

〈ジゼル・アラン〉
 エリックと再会したジゼル。しかし,夢であった小説家ではなくゴーストライターとなり下がった身を恥じたエリックから辛く当られるのが悲しい。しかし,エリックの小説を読んで,この窮地を救うべく動き出すジゼルが素晴らしく素敵。編集のモニクとの対峙も緊張感がありました。そして,ジゼルの言葉に心動かされた人たちの助力もあってエリックを追うジゼル。いろいろと素敵な展開であります

〈エニデヴィ〉
 いやあ,酷いオチだ。たまらんなあ。相変わらず,エニエルもデヴィも酷い目に逢うのが最高であります。特に今回のゾンビ化したエニエルは抱腹ものでありました。惚れた女性の為に地獄に落ちることを決意したバローズ神父の結末も酷いなあ。一番笑ったのは天使の輪がGPSということでした。これは素敵な発想だわ。

〈乙嫁語り〉
 バダンの裏切りにあい,襲撃を受けるアミルの一族。それを阻止すべく駆けるアゼルの姿が格好いい。彼の命に従うジョルクとバイマトもいい感じよね。一方でアミルとアゼルの父はカルルクを殺すべく剣を振り上げ,それをアミルが弓で阻止するという構図。アゼルが到着したことで何とか事態の収拾は着けられるのかな。何とかこの混乱を解決する糸口が見いだせたのは光明と言えるでしょう。次回あたりで決着かもしれません。

〈狼の口ヴォルフスムント〉
 遂に捕えられた代官ヴォルフラム。此処までの圧政と弾圧の報復をその身に受けます。何処までも己を正当化するヴォルフラムが哀れにも思えます。尤も,家族や友人たちを彼によって奪われた盟約者団にとっては復讐の対象でしかないわけですけれども。そしてヴォルフラムは報いの時を迎えます。昇天する宿屋の女将さんが懐かしいです。いよいよ,本当の意味での終わりが近づいています。

〈少年の名は〉
 進路に迷う少年ロビンが中心となるお話。自らの経験を元にロビンを導くキースの立ち位置がいいよなあ。一度は絶望したロビンはキースの助力を受けて自らの目指す道を探す為に再び立ち上がりました。先ずはふたりで庭園を蘇らせることが最初の目的となります。

〈瑪瑙之竜〉
 最終回。綺麗に纏まった終わり方だと思います。みんな素敵な年の取り方をしていて羨ましい。勿論,アルベールは除いてだけど。そしてニスの再登場。ニスと同じくオッカムの眼を発動した孫娘を追う為に再び瑪瑙之竜を再結成するというのは王道だけど熱いよね。ミケーレ・トラパニが登場したのも嬉しかった。何はともあれ,楽しませていただきました。大満足。
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posted by 森山 樹 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌感想