2013年11月17日

村山慶『セントールの悩み(6)』

〈2013年漫画感想22冊目〉
村山慶『セントールの悩み(6)』


 人間ではない美少女たちの日常風景を描く『セントールの悩み』の第6巻。基本的には姫こと人馬の形態をした君原姫乃とその友達が中心となるのですが,今巻では彼女たちが一切登場しないお話も幾つかあるのが特徴的。必ずしも物語性を有するわけではないことを鑑みると或いは姫たちが暮らすこの世界こそが主人公というべきなのかもしれません。各話の末にある単行本描き下ろしの文化人類学的な読み物も素直に楽しい。異世界構築の参考になります。こういった設定好きにはたまらないものがありましょう。勿論,登場人物はいずれも魅力的。特に翼人の御魂委員長の魅力は格別なものがあります。南極蛇人のサスサスちゃんもかなり自分好み。登場人物が増えた煽りを受けて最近はあまり印象的な活躍がない角人の羌子と竜人の希の出番ももうちょっと欲しいですね。今巻で特徴的なのは人魚の生態というか嗜好が描かれたということ。意外に脚の形状が残っていることが今回の発見でありました。人魚の眼鏡娘さんと黒髪ショートカット娘さんは可愛いので今後の登場を期待したいもの。また,両棲類人ジャン・ルソーの秘書の娘さんもかなり素敵でありました。物語としては特に語るべき点はないのですが,日常風景を描いているだけで充分に楽しめるというのが素晴らしいです。「魔法少女プリティホーン」の割と黒い笑いも嫌いではないので機会があれば掲載して欲しいもの。このままの雰囲気を貫いて末永く続いて欲しいものであります。
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posted by 森山 樹 at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想