2013年12月04日

高尾じんぐ『くーねるまるた(3)』

〈2013年漫画感想24冊目〉
高尾じんぐ『くーねるまるた(3)』


 ポルトガルから日本に居着いた留学生マルタの素敵な日常を描いた作品です。今巻はこれまで以上に美味しそうな食べものがたくさん出てくるのが嬉しい。質素な生活の中に楽しさを見出すマルタの感性が微笑ましく羨ましくもあります。また,マルタと同じアパートに暮らす美緒子さんや由利絵さん,神永さんといったお友達との関わりがより描かれるようになったのも嬉しい。特に個人的に一番好きな神永さんの出番が多いのが素敵です。大抵の場合,酔った状態なのですけれども。国枝さんや前田さんといった以前に登場した人たちの再登場も楽しいですね。また,マルタの季節の移ろいとそれに伴う行事を楽しむ心意気が実に素晴らしい。日々の生活の中で季節の行事を疎かにしがちな自分を省みてちょっと寂しさを感じてしまいます。日本人以上に季節の行事をマルタが大切にしているように思うのですよね。十五夜の月見のお話のときに強烈に感じました。芒と団子を供えて月見の際に吹き抜ける風に秋を感じるマルタの表情が大変に魅力的であります。上述のとおり,今巻はいつも以上に食べ物に纏わるお話が多いのですが,特にレモンマヨネーズのツナサンドとポルトガル風の天ぷらである畑の魚,肉燥餃子が大層美味しそうでありました。いずれも手軽に出来そうなので是非試してみたいと思います。相変わらず,自分好みの素敵な雰囲気のお話でありました。マルタの日常を今後も楽しみにしていきたいものであります。
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posted by 森山 樹 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想