2014年02月02日

久正人『ノブナガン(4)』

〈2014年漫画感想3冊目〉
久正人『ノブナガン(4)』


 ストーンフォレスト作戦の結末とその後の急展開が描かれる『ノブナガン』第4巻です。ストーンフォレスト作戦の大成功により進化侵略体を一度は撃破したしおたちDOGOOの面々ではありましたが,サンフランシスコを急襲した新たな進化侵略体によって遂に彼らの地上への上陸を許すことになってしまいます。何よりもその時点でサンフランシスコにいた浅尾さんが恐らくは犠牲者の中に名を連ねているというのがあまりにも辛い。その直前までしおとの嬉しい再会を果たしていただけに尚更であります。浅尾さんを失って絶望するしおは死を厭わず戦う狂戦士の如き姿となってしまっています。この絶望の淵から如何に抜け出すのかが次なる焦点と言えるでしょう。また,前巻の終わりに突如ナイチンゲールモードに移行した切り裂きジャックの真相が判明。種明かしをされれば至極当然ではあります。ふたりの偉人のE遺伝子を所有するというよりも余程に自然ですね。しかし,切り裂きジャックの正体をまさかあの人物に規定するというのは流石に意外でありましたが,それが違和感なく納まっているのが素晴らしいです。ストーンフォレスト作戦もしおとジャック,それにジェロニモを中心とした残りメンバーによる二手に分かれての最終攻撃が実に映えておりました。こういう外連味のある展開が素晴らしい。今後は如何なる方向へ物語が進んでいくのかまるで見当がつきません。サンフランシスコを占拠した進化侵略体は進化を続けて最早恐竜の如き姿を獲得しております。戦いは更なる苛烈さを増すことでありましょう。新たなE遺伝子ホルダーの登場も期待したいものであります。
タグ:久正人
posted by 森山 樹 at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想

月刊@バンチ2014年3月号



〈軍靴のバルツァー〉
 領事館爆破を企てた真犯人は総領事その人でありました。監禁されたバルツァーを救出したのがリープクネヒトというのは意外な展開。まだ,この人物もその真意を明らかにしたわけではありませんね。そして,バルツァーに対して全幅の信頼を置くヘルムートの完全な恋する乙女ぶりが微笑ましいです。リープクネヒトとともに馬車に乗り込んだバルツァーの動向も気がかり。更なる急展開となりそうです。

〈猫とふたりの鎌倉手帖〉
 鎌倉を舞台とした亮と美穂子の新婚生活開始。初々しいふたりの態度が微笑ましい。というか,羨ましい。美穂子さんが可愛いのだものなあ。5匹の猫たちもそれぞれに個性的であります。まずは部屋の片づけからということになるのかな。のんびり楽しみたいと思います。

〈ウロボロス〉
 まさかの日比野監察官射殺という非常事態。金時計の男の可能性が高かった人物だけに物語は再び元に戻った印象が強いです。何よりも父を喪った美月の今後が危惧されるところ。桜井警視がいい味を出しておりました。小夏さんの生存は嬉しいです。手掛かりを失ったイクオは聖副総監の元へ。まほろばの秘密の一端が明かされることになるのでしょうか。

〈生き神のファティマ〉
 最終回。うーん,綺麗にまとまったような,すごく物足りないような微妙な感じでありました。エイリークとともに姿を消したファティマの行く末は気になります。旅立つウターリドを見送るすみっこ一家の姿は印象的。何はともあれ,次回作を期待したい作家ではあります。

〈エリア51〉
 北欧神話を新たに統べるのは雷神トールに。そして,ドッペルゲンガーに断ち切られたマッコイの体を草薙の剣をもって繋ぎとめた張本人はスサノオでありました。勿論,その背後で操る存在はアマテラス。このあたりの裏事情は興味深いですね。但し,アマテラスはマッコイを軽視していない模様。いずれ,真相があかされることになるのでしょう。また,今回は番外篇「祭りのあと」も収録。王子の帰りを待つソニアが切ないです。
タグ:@バンチ
posted by 森山 樹 at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌感想