2014年05月27日

桑原太矩『とっかぶ(2)』

〈2014年漫画感想13冊目〉
桑原太矩『とっかぶ(2)』


 小さな日常を事件に変える特別課外活動部,通称とっかぶの活躍を描く学園青春物語です。現段階では2巻までが刊行。曲者揃いのとっかぶの面々が実に楽しい。2巻からはとっかぶと時に対立し,時に協力し合う,生徒会も物語に参戦し賑やかになっています。現在のところ,とっかぶはアマチュア・スパイのくらげ,ヒーロー志願の熱血少女・沢,一見不良に見えるけれど人情家で常識人の千歳の3人で構成されています。個人的には千歳が抜群に好み。2巻での教育委員会との接待野球で見せた活躍が印象的であります。冷めているように見えるけれど,性根は熱いんだよね。幼馴染に寄せた想いも切なくて可愛い。その千歳に匹敵するくらいに好みなのが。2巻から登場の生徒会副会長の丘町さん。その美貌と怒りっぽい性格が素敵です。頭はいいのだろうけれど,性格的に不器用なんだよね。その真っ直ぐな感情はとっかぶとは微妙に相容れない部分もあるけれど,結果的には良い組み合わせに思えます。このままの立ち位置を維持して欲しいもの。とっかぶ顧問の水卜先生の掴みどころのなさも面白い。此処までで一番好きなのは前述の接待野球と1巻で描かれた食い逃げ常習犯との勝負かなあ。どのお話も結果的には後味がいいものになっているのが嬉しいです。学生生活を楽しく送るとっかぶ達が羨ましくなる作品であります。今後も是非この路線で楽しませて欲しいなあ。大いに期待したいものであります。
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posted by 森山 樹 at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想