2014年08月02日

椎名高志『絶対可憐チルドレン(39)』

〈2014年漫画感想18冊目〉
椎名高志『絶対可憐チルドレン(39)』


 中学生篇の完結となる『絶対可憐チルドレン』の第38巻です。物語の開始時から予告されていた破滅の未来が白紙となったのは何よりも僥倖。但し,あくまでも白紙であるというのは重要なこと。すなわち,全ての不幸が回避されたことを意味するわけではありません。寧ろ,不穏な未来の到来を予感させる描写も垣間見えるのが気がかり。何よりも黒い幽霊の実質的な指導者であるギリアムは生き残ったわけで,新たな火種は残されたまま。間もなく開始されるであろう高校生篇においても厄介な存在として立ちはだかってくることは容易に予感出来ます。しかし,ギリアムからユーリが解放されたのは素直に喜ぶべきことでありましょう。暫くは薫たちとは離れることになりますが,いずれ高校生篇での再登場を期待したいと思います。そして,太平洋戦争時より兵部とともにあった伊-八号が遂に逝ってしまいました。兵部に見せた満面の笑顔が美しい。その兵部に未来を託した陸軍超能部隊の面々の幻影も切ないものがあります。とりあえず,中学生篇はユーリと兵部を軸に綺麗にまとまったなあという印象があります。過去を払拭したふたりが未来に何を見出すのかを楽しみにしたいもの。全ての物語の終着点となる高校生篇の開幕を心待ちにしたいと思います。中学生篇では出番の少なかった人物の再登場も楽しみにしています。勿論,新たな人物の登場もあり得るのでしょう。希望の未来を見せて欲しいものであります。
タグ:椎名高志
posted by 森山 樹 at 16:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/102101312
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック