2014年08月11日

こざき亜衣『あさひなぐ(12)』

〈2014年漫画感想19冊目〉
こざき亜衣『あさひなぐ(12)』


 女子高生薙刀部漫画の第12巻。和歌山での合宿篇の最後までとさくらの退部騒動の途中までが描かれます。合宿を経て,二ツ坂高校の面々が明らかに上達しているのが嬉しい。そんな中でひとり取り残されているさくらの疎外感は辛いものがあります。とは言え,彼女の場合は本人に起因する部分も多いのであまり同情の余地はないのですけれど。一度は薙刀部を辞めることを宣言したさくらが如何に戻ってくるのかに注目したいもの。それにしても,やす子監督の中では完全にさくらではなく旭を戦力として見ているというのが面白い。一年生三人組の中で一番期待されていなかった旭の躍進が楽しいです。真春がかつて語った,旭にしかない特別な力,というものはまだよく分かりませんけれども。或いはそれは今巻で夏之がさくらに語った「それでも前に進める能力」を意味しているのかもしれません。その意味では真春と夏之の姉弟こそが旭の一番の理解者と言えるのでありましょう。また,個人的には合宿を経て本気で二ツ坂高校薙刀部を指導する気になったやす子監督の格好良さが素敵な巻でもありました。寿慶さんとの電話での会話からの独白の流れが美しいです。他にも國陵高校の寒河江さんの問題など読みどころは十分。寒河江さんは結構好きな人物なので何とか早く復活して欲しいものであります。旭と夏之の関係も一歩前進したと言えるのかどうか。夏之に会う時に買った髪飾りをその日のうちに失くしてしまう場面は印象的でありました。物語は開始から一年を経て,もうすぐ二度目の春を迎えます。旭たちの進級や新入生の加入などの展開も期待できそう。大いに楽しみにしたいものであります。
posted by 森山 樹 at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想
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