2013年05月05日

月刊アフタヌーン2013年6月号感想

 『零崎双識の人間試験』が表紙の月刊アフタヌーン6月号です。ライトノベルに苦手ですが,ライトノベルを原作にした小説ならば読めるのが不思議。まあ,この『零崎双識の人間試験』は読んでいないのですけれども。今号は『ヴィンランド・サガ』が休載。御蔭で読む漫画が一層少なくなってしまっています。新連載もここのところ幾つか始まっていますけれど,個人的に惹かれるものはそれ程なし。此処まで読む作品が少なくなってくると辛いなあ。暫くは様子見るけれど,その内に購入を控えてしまうかもしれません。

〈おおきく振りかぶって〉
 武蔵野第一戦の反省が中心の回。こういう回を面白く書けるというのが素晴らしいです。次に対峙する時は秋丸の成長が鍵となっているのでしょう。再戦に大いに期待したいもの。一方で試合終了後に榛名からかけられた言葉を強く意識する三橋と阿部。意外に三橋を榛名は高く評価しているのですよね。この榛名の言葉が三橋を更に成長させるのか,或いは阿部を困惑させるだけなのか注目したいところです。さて,次は何処と戦うことになるのかしらね。

〈今日のユイコさん〉
 みんなでボーリングに出かけるお話。今回はトモヤとユイコさんではなく,茶山さんが物語の中心という趣が濃いです。真田くんにちょっと惹かれる茶山さんが実に可愛い。それに巻き込まれるユイコさんの困惑した表情が溜まりません。一番最後で本来の持ち味であるお調子者ぶりを発揮する茶山さんが素敵。真田くんと茶山さんの今後が気になるところです。

〈宝石の国〉
 ウェントリコスス王の言葉を唯一理解出来るようになってしまったフォスフォライト。そのおかげで周囲の人間には病気扱いされてしまうわけですが。しかし,ルチルがいい味を出していて可愛いです。自分の身を助けたシンシャの境遇を案じるフォスもいい子過ぎます。金剛先生の言に従い,暫くはウェントリコスス王と行動をともにすることになりますが,王の提案によりフォスへ海へと向かうことに。海では如何なる出逢いが待つのか楽しみです。この独特の世界描写がたまらなくいいよね。

〈天地明察〉
 徳川光圀の邸宅に招かれて困惑する春海。光圀のその圧倒的な迫力が素晴らしい。その光圀に怖じることなく,渾天儀製作という目標を語る春海の姿も素敵。なお,この描写は『天地明察』からではなく,『光圀伝』からのものということです。原作者が同じ冲方丁だからの仕掛けと言えるでしょう。次回は会津肥後守こと保科正之との対面ということになるのかしら。興味深い出逢いが続きます。

〈こたつやみかん〉
 私立南香高校落語研究会の定例発表会に参加する四人組。すっかり梢が馴染んでいるのが楽しい。難題である「鰍沢」が今回の中心となりますが,その「鰍沢」をいとも簡単に演じる南香亭長七の登場が新たな事件の幕開けとなりそうな予感。その高座を絶賛する四人に冷や水を浴びせかける長七の言葉が波紋を呼びそうです。この人も結構重要な立ち位置を占めそうな雰囲気ですねえ。

〈天の血脈〉
 森谷翠と祝言を上げることになった安積。大杉栄の出逢いと言い,運命の変転が彼の身に降りかかります。その変転の嚆矢であった朝鮮での出来事に大きく関わった黒龍会主幹の内田良平は安積を高く評価しているのですよね。折しも勃発した日露戦争が再び安積に新たな運命を齎すことになるのかな。内田良平と嬉田教授との論の激突が実に面白かったです。
posted by 森山 樹 at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌感想
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