2013年06月29日

月刊アフタヌーン2013年8月号感想

 7月からTVアニメが放映開始となる『げんしけん二代目』が表紙の月刊アフタヌーン8月号です。『げんしけん』はちょこちょこ読んでいるのだけれども,前作を読んでいないから人間関係が把握できていないのが辛い。それなりに面白いのですけれどね。今号からは新連載が三本開始。どれもいまいちピンとこないかなあ。野村亮馬の『キヌ六』は今後に期待したいところだけれども。なお,来月号からは冬目景のポスター連載が1年間掲載されるみたいです。これは素直に楽しみ。

〈おおきく振りかぶって〉
 百枝監督が連れてきた助っ人は何と百枝監督自身のお父さん。しかも,強豪私立高校出身で甲子園出場経験もあるということで,心強い戦力になってくれそうです。その百枝コーチは早速三橋と阿部のバッテリーを指導。即効性の結果ということは流石になさそうですけれどね。そんな中で西浦高校は順当に地区予選を勝ち進み,秋季県大会出場することが決定しました。次の相手はどことなるのか楽しみです。

〈こたつやみかん〉
 迷う日菜子が遭遇したのは鈴八師匠。鈴八師匠との会話の中で光明を見出し,直ぐに行動に移す日菜子が素敵。まあ,単純なだけとも言えますけれども。そんな日菜子が落研で披露したのは「鰍沢」ではなく対極にある滑稽噺「狸の札」。この「狸の札」を借りた日菜子の意思表明が実に良いです。そして,長七が鈴八師匠の息子という事実が判明するというおまけ付き。また,いろいろと人間関係が複雑になってきそうであります。

〈ヴィンランド・サガ〉
 ケティル農場での戦闘終了。農場側の戦死者122名,クヌート王子側の戦死者8名と言う数がその一方的な結果を証明しています。それでも,なおクヌート王子と矛を交えようとするトールギルの苛烈な性格が凶悪。しかし,大旦那がこの戦いの終了を委ねた相手はトールギルではなくオルマルでした。そのオルマルが下した結論が実に格好良い。漸く男になりましたね。一方でトルフィンはケティル農場に戻ることを決意。次号での展開が注目されるところであります。

〈宝石の国〉
 ウェントリコスス王によって海へと誘われたフォスフォライト。ウェントリコスス王の真の姿があまりにも愛らしくてたまりません。そして,彼が語るこの世界の真実の一端を暗示する伝承が非常に興味深い。魂と肉と骨。三つの種族が一つの祖を持つということになるのでしょうか。また,フォスフォライトを罠にかけたとしか思えないウェントリコスス王の真意も気になります。相変わらず雰囲気が素敵な作品だわ。

〈今日のユイコさん〉
 トモヤが別の女の子と仲良く話していることに放心するユイコさんが可愛すぎてたまりません。今回は全篇的にユイコさんは動揺或いは困惑していた印象がありますね。その表情も如何にも魅力的ではありますけれども。今回登場した竹内さんはユイコさんの苦手なタイプの娘さん。天敵として活躍してくれることを期待します。

〈天地明察〉
 遂に春海に下された改暦の命。春海を推挙した人物として保科正之が名を上げた人物ひとりひとりが実に想い出深い。相変わらず,山崎闇斎の描き方がたまらなく好きなのよね。そして,何と言っても建部昌明と伊藤重孝のふたりの姿が心に来ます。あの時の「たのまれました」という春海の言葉が此処に至ったのですよねえ。物語の一大転機として非常に読み応えのある回でした。素晴らしかったです。

〈天の血脈〉
 女学生姿の翠さんがひたすらに素敵な回。袴は実に至高であります。このような素敵娘さんと祝言を上げる安曇が羨ましくてなりませんなあ。歴史趣味者的には新宿中村屋の創業者である相馬良の登場が興味深いところ。或いは野上弥生子が姿を見せるのもね。しかし,アンパンを美味しそうに食べる女学生と言うのは眼福であります。
posted by 森山 樹 at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌感想
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