2013年08月19日

ハルタ第6号感想

 既に第7号も刊行されていますが,ハルタ第6号の感想です。お仕事の多忙や他趣味の傾倒ですっかり感想を書くのが遅くなってしまいました。9月から全ブログの常態化を計画しているので何とか8月中には追い付いておきたいところです。それに合わせて単行本の感想を書くこと再会したいと思います。文量的には現在の1/3〜1/4くらいになる予定。即時性を重視した感想に移行することになりそうです。読書メーターさんでも感想を書き始めたので,そちらも参考にされると幸いであります。

〈春駒〉
 『群青学舎』『乱と灰色の世界』の入江亜季による新作短篇。雰囲気的には『群青学舎』に収められたファンタジィ作品を想起させます。家族間での苛烈な戦いを余儀なくされる美女が悲しく,その美女の凍てついた心を揺り動かす醜い修道士の歌声が美しい。こういう叙情的な作品を描かせたら,入江亜季は本当に上手だなあ。肉感的な美女の肢体にすっかり魅了されてしまいます。

〈乙嫁語り〉
 バダン一族の助力を仰いで,遂に始まってしまったハルガル一族のエイホン家への侵攻。ロシア製の最新武器を用いての砲撃により,破壊される街並みが悲しい。アミルにジョルクが直前に伝えたおかげで為す術もなく全滅するという最悪の状態は回避されましたが,それでも迎撃するにはあまりにも絶望的な状態。アミルの,カルルクの運命が大きな転機を迎えようとしているのかもしれません。しかし,ジョルクはやっぱりいい奴だなあ。

〈狼の口ヴォルフスムント〉
 狼の口の関所内に潜む代官ヴォルフラムの捜索と対決が描かれる最終幕第3話。ヒルデとヴァルターによる懸命の捜索の甲斐あって遂にヴォルフラムの隠れ家は発見されますが,そこでの激闘でヒルデが致命的な一撃を喰らってしまいます。ヴァルターをも圧倒するヴォルフラムの剣技が実に素晴らしい。此処までは悪辣な手腕ばかりに焦点が当てられていましたが,戦士としても超一流の存在なのですね。何はともあれ,これが最終決戦の筈。如何なる帰結が待つのか楽しみです。

〈事件記者トトコ!〉
 少女失踪事件に巻き込まれたトトコと彼女を探す入野と桔梗のお話。主人たるトトコの為に暴走する女中ロボの桔梗さんが実に可愛い。入野とはいいコンビと言う気がします。相変わらず,マイペースで事態を混迷化させるトトコもいい感じ。トトコに迫る危機を阻止する直前で桔梗さんが機能停止という最悪の状態を如何に切り抜けるのか期待します。まあ,どうせロクでもない方法なんだろうけれども。

〈ルドルフ・ターキー〉
 暗殺計画を未然に防いだもののモモコを危険に晒したことでラパン姐さんの怒りを買ったルドルフ。そんなルドルフが贖罪を込めて料理をするのですが,これが意外に手際が良くて驚きました。まあ,出来る男は何でも出来るということなのでしょうけれど。ペイルとヴェルメリオもいい味を出しているよなあ。ラパン姐さんへの想いを隠さないルドルフも格好いい。そんなルドルフにモモコも惹かれているのだろうなあ。次号からは新展開ということになるのでしょうか。
タグ:ハルタ
posted by 森山 樹 at 06:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌感想
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