2013年09月22日

長蔵ヒロコ『ルドルフ・ターキー(1)』

〈2013年漫画感想7冊目〉
長蔵ヒロコ ルドルフ・ターキー(1)


 1950年代アメリカを舞台とした悪漢アクション漫画です。主人公はゴンドランド市の次期市長候補ルドルフ・ターキー。総資産が数十億ドルを超える大富豪であり,傲岸不遜な自信家でもあります。彼を狙う犯罪者との戦いが物語の中心となっていきそう。富と権力を駆使した荒唐無稽な彼のやり方が非常に爽快であります。ある種の憧れを感じざるを得ません。偶に見せる孤独な表情も魅力的。彼の背景は未だ語られていませんが,祖父の資産を受け継いだことは確かでしょう。彼の家族が物語の要となることは想像に難くありません。彼を守る秘書はエグマリヌとモモコのふたり。華奢な女性ながら高い戦闘力を見せるモモコは実に魅力的。一見,大人しい印象のあるエグマリヌもルドルフの敵に対しては機関銃を乱射する凶悪性を発揮します。このふたりのルドルフへの絶対的な忠誠心が素敵です。また,ルドルフの旧友で刑事のペイル・パイソンとヴェルメリオ・ヴォルフもいい味を出しています。特にルドルフから性格最悪と評されるペイルの悪辣さが実に良い。今後の更なる活躍に期待したいものです。ルドルフが想いを寄せるラパン姐さんも所謂いい女。何と言うか,登場人物に魅力があり過ぎてたまらないものがあります。お世辞にも性格がいいとは言えない人たちばかりなのですけれどね。彼らの根底にあるものに惹かれるのでしょう。物語は明らかになったルドルフ暗殺計画が中心になる筈。性格は悪くとも心強い仲間たちとともに暴れるルドルフの痛快な活躍を期待したいと思います。
タグ:長蔵ヒロコ
posted by 森山 樹 at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想
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