2013年10月19日

椎名高志『絶対可憐チルドレン(36)』

〈2013年漫画感想16冊目〉
椎名高志 絶対可憐チルドレン(36)


 久しぶりに感想を書く気がする『絶対可憐チルドレン』の第36巻。陸軍超能部隊時代の兵部が表紙になっていることからも分かるように過去の回想篇である〈終わりの始まり〉が殆どを占めた巻となっています。少なくとも今巻に限って言えば主人公は兵部京介。尤も,物語の始まりに兵部が位置していることは既に明らかになっているのも事実。今回の回想篇では遂に陸軍超能部隊に最初の犠牲者が生じてしまいます。悪化する戦況の中で実戦投入された陸軍超能部隊の悲劇のまさに幕開けといっても良いのでしょう。但し,兵部が抱く憎しみの真の発端となった早乙女隊長の裏切りまではまだ描かれていません。これはいずれ語られる時期を待ちたいものであります。なお,今回の〈終わりの始まり〉で兵部が何故未だに詰襟の学生服姿なのかということにある種の回答が示されたように思います。その理由があまりにも悲しく切ない。また,怒りに我を忘れる兵部を諭す芥の姿も印象的。彼や予知の中の薫が繰り返し告げる未来という言葉が兵部に大きな影響を与えたことは疑いようもありません。作戦行動に指名された兵部や志賀らの無事にを願う不二子さんの姿もたまらなく素敵。その想いを兵部とは違う形で実現する為に尽力した不二子さんの素晴らしさを改めて痛感します。現在は兵部と不二子さんは作中では一時退場という扱いではありますが,早く揃って復活して欲しいものです。そして,一方では黒い幽霊に反旗を翻したユーリが再登場。次巻では彼女の戦いを中心に描かれることになりそうです。物語も佳境に入って来た筈。未来を変える為の戦いの推移を見守りたいと思います。
タグ:椎名高志
posted by 森山 樹 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想
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