2014年01月18日

緑川ゆき『夏目友人帳(17)』

〈2014年漫画感想1冊目〉
緑川ゆき『夏目友人帳(17)』


 本篇3話と特別編が収録された『夏目友人帳』の第17巻。遂に10年目を迎えた記念すべき巻でもあります。本篇は第六十八話と第録六十九話は「いつかくる日」と題された前後篇。第七十話は掌編「遊戯の宴」。特別編「歪みなき世界」は名取さんと的場さんの出逢いを描いた作品となっています。いずれもいつもどおりに静かで心に染み入る物語ばかり。特に人間と妖怪の恋を描いた「いつかくる日」の美しさは素晴らしい。人間である香と妖怪である葵のふたりの関係が微笑ましくも切ないです。敢えて共に行く道を選んだふたりが幸せであることを祈らずにはいられません。或いは別れのその時が来たとしても,このふたりならば悔いることなく笑いあえるのではないかなあと思います。ニャンコ先生と葵のやり取りも楽しかったです。いつかまた,葵と香には登場して欲しいものです。「遊戯の宴」は妖怪の遊びに夏目が巻き込まれるお話。犬の会の面々が登場すると和みます。何処か寂しげな遊蔓の感慨が心に残ります。「歪みなき世界」は名取さんと的場さんの共闘が素直に格好いい。名取さんからすれば道を違えたつもりでも的場さんからすれば同じ道を行く連れという思いがあるのではないかなあ。いずれにせよ,このふたりは夏目が今後の行く末を図る上での大きな指針となる人物でありましょう。個人的には的場さんも決して嫌いではないのですよね。妖怪を憎む彼の心情の痛々しさも理解できますので。此処まで続くとは思っていなかった作品です。どんどん終わり方が難しくなってくるような気もしますが,それはまあ読者の考えることではありますまい。今後も安定した面白さと切なさを楽しませてくれることを期待します。
タグ:緑川ゆき
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2013年12月11日

久正人『エリア51(7)』

〈2013年漫画感想28冊目〉
久正人『エリア51(8)』


 十神会議の席上で突如オーディンがハデスを殺害したことに端を発する乱戦が描かれる『エリア51』の第8巻。何はともあれ,ゼウスと王子の株が最高潮に上昇。特に此処まで凡庸な存在でしかなかった王子が素晴らしい見せ場を作ってくれました。最初の蛇との対峙,そしてマッコイへの語りかけがあまりにも美しい。マッコイを侵食する絶望を希望に変える為,その身を投げ出す行為は崇高であると言っても過言ではないでしょう。それは決して自己犠牲ではなく,マッコイへの愛であったのであると思います。マッコイへ見せた最後の笑顔がたまらなく素敵でありました。一方のゼウスはハデスの依頼を果たす為に大活躍。最初の蛇の陥穽に嵌ったオーディンとの凄まじい一騎打ちが格好良かった。ハデスの残したサングラスの伏線がたまりません。この事態を引き起こした最初の蛇の正体と目的も明らかに。まあ,その名前から正体は自明であったのも確かではありますが。神への狂おしい愛を表す為に偽神と決めつけた異教の神々を抹殺する最初の蛇の姿は十字軍に重なって見えます。この乱戦が如何に終結するのか楽しみだけれども,失われた命は帰ってこないのだろうなあ。ゼウスと王子を支える斉天大聖もなかなかいい役どころであります。また,端役ではありますが,オーディンに従うヴァルハラの勇士として登場のエルヴィン・ケーニッヒの戦い方が実に独創的。王子との死闘は見応えがありました。マースデンやソニア,ケイローンといった仲間の力を借りて戦う王子と仲間を武器として扱うエルヴィン・ケーニッヒとの対照的な戦い方が見物であります。なお,ヴァルハラの勇士の中に『キン肉マン』のロビンマスクがいたのは御愛嬌でありましょう。物語の終幕を予感させながらも,なお物語が如何なる展開を迎えるのか全く予想できません。マッコイと同じ顔をした女性がその鍵を握るのは確かかと思われますけれども。「依頼は」「果たすさ」。この最終頁の台詞が実に格好いい巻でありました。たまらないなあ。
タグ:久正人
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2013年12月10日

手代木史織『聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話外伝(9)』

〈2013年漫画感想27冊目〉
手代木史織『聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話外伝(9)』


 『聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話』で印象深い活躍をした黄金聖闘士ひとりひとりに焦点を当てる外伝シリーズの第9巻。今巻で取り上げられるのは牡牛座のアルデバランことハスガードですが,そのハスガードの弟子であり次代の牡牛座の黄金聖闘士となったテネオの物語が描かれるのも特徴的であります。舞台は前聖戦の8年前と6年後。ハスガードとテネオのシチリア島エトナ山での巨人族エンケラドスとの戦いが主軸となります。ハスガードの戦いはテネオと共に後に弟子となったセリンサとの出逢いが描かれるのが面白い。幼き日のセリンサも長じて大人となったセリンサもいずれも魅力的でありました。また,ハスガードが牡牛座α星の名前“アルデバラン”を名乗る契機が非常に興味深いです。クレタ島にてセリンサたち孤児を守ってきた心優しき青銅人形コル・タウリとの交流が如何にもハスガードらしくて素敵。『聖闘士星矢』におけるアルデバランも同様でありますが,代々牡牛座の黄金聖闘士はその強さと同時に優しさを受け継いでいるのだなあと実感します。まだ未熟ではありますが,いずれはテネオも彼らに肩を並べる存在となるのでありましょう。また,コル・タウリを作ったのはダイダロスであり,コル・タウリが守っていたのはエウロパというギリシア神話を活かした設定も素敵。ハスガードとコル・タウリ,或いは後にテネオが対峙するエンケラドスもギリシア神話における神々の最大の敵である巨人族に属するものであります。このあたりは神話好きとしても楽しみました。本篇終了後の聖域が描かれるという意味においても満足のいく物語でありました。残すは後3人の黄金聖闘士だけというのが悲しいです。パンドラの外伝も描いてくれないものかなあ。
タグ:手代木史織
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2013年12月09日

車田正美『聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話(8)』

〈2013年漫画感想26冊目〉
車田正美『聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話(8)』


 前聖戦の時代を舞台に聖闘士たちの戦いが描かれる『聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話』の第8巻です。前巻でその存在が示唆された封印された十三番目の黄金聖闘士,蛇夫宮を司る蛇遣い座の聖闘士の登場がなかったのは残念。但し,現代の聖域において同じ蛇遣い座の白銀聖闘士シャイナに異変が起きているのは気になるところ。或いは現代においてはシャイナさんを依り代に黄金聖闘士としての蛇遣い座が顕現するということなのかもしれません。前聖戦の時代では魚座のカルディナーレと乙女座のシジマには心当たりのある存在とのこと。ふたつの時代で蛇遣い座の黄金聖闘士が如何なる役割を果たすのか楽しみです。また,既にその身が滅んだ現代の乙女座の黄金聖闘士シャカが処女宮に張られた無響空間からアンドロメダ座の瞬を救う為にシジマと対峙する展開が熱い。シャカから次代の乙女座の黄金聖闘士として瞬を指名する言があったのも前作からの読者としては胸に去来するものがあります。アンドロメダ座から乙女座への昇格というのも美しい遷移であるように思われます。一方で天秤宮では天秤座の童虎と天雄星ガルーダの水鏡との旧友同士の死闘が開始。童虎の盧山百龍覇と水鏡の氷槍百牙旋嵐の激突が素晴らしかった。その直前の童虎と龍座の紫龍による師弟の語らいもたまらないです。水鏡が童虎に敗れたことで物語は新たな転機を迎えたように思います。突如成長したアテナ,蛇遣い座の黄金聖闘士,教皇の裏切りの理由,天闘士の斗馬と未だに明かされていない謎や立ち位置の分からない存在が多いだけに今後も目が離せそうにありません。物語がどの方向に向かっているのか定かではないのが楽しいです。
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2013年12月08日

久織ちまき『聖闘士星矢セインティア翔(1)』

〈2013年漫画感想25冊目〉
久織ちまき『聖闘士星矢セインティア翔(1)』


 〈聖闘士星矢〉シリーズの新たな番外篇的作品。女神アテナに仕える聖闘少女たちの壮絶な戦いが描かれます。聖闘少女は女性聖闘士とは異なり,女神アテナに仕える為に女子のままに聖闘士となることが許された存在。このあたりの区別化は素直に面白い。因みに舞台は『聖闘士星矢』で銀河戦争が開催される直前。即ち,本篇の開始とほぼ重なる時期ということになります。主人公となる翔子は復讐の女神エリスの依り代となるべく選ばれた存在。彗星レパルスの襲来により,邪神エリスが目覚めるというのは劇場版第1作目と同じ展開であります。こういう本歌取りは楽しいですね。現時点で翔子は小宇宙に目覚めてはいるものの聖闘少女としての資格は持っていません。此処までのところで登場しているのは翔子の姉である仔馬座の響子といるか座の美衣のふたり。また,カティアと呼ばれる少女も今後登場してきそうであります。物語は邪神エリスの復活を企む邪精霊アテによって翔子と同じく邪神エリスの依り代たる資格を持つ響子が攫われたところまで。恐らくは響子を継いで翔子が仔馬座の聖闘少女となるのでしょう。姉妹による戦いが本筋となるものかと思われます。なお,本篇に登場した蠍座の黄金聖闘士ミロが幼い翔子と響子と出逢っていたというのは面白い。或いはミロが翔子の師となるのかもしれません。何はともあれ,物語はまだ始まったばかり。銀河戦争の影で行われていたもうひとつの戦いの推移を楽しみにしたいと思います。絵柄も車田正美らしさを窺わせるのが割合に好みです。予想以上に期待出来そうなのが実に素晴らしいです。
タグ:久織ちまき
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2013年12月04日

高尾じんぐ『くーねるまるた(3)』

〈2013年漫画感想24冊目〉
高尾じんぐ『くーねるまるた(3)』


 ポルトガルから日本に居着いた留学生マルタの素敵な日常を描いた作品です。今巻はこれまで以上に美味しそうな食べものがたくさん出てくるのが嬉しい。質素な生活の中に楽しさを見出すマルタの感性が微笑ましく羨ましくもあります。また,マルタと同じアパートに暮らす美緒子さんや由利絵さん,神永さんといったお友達との関わりがより描かれるようになったのも嬉しい。特に個人的に一番好きな神永さんの出番が多いのが素敵です。大抵の場合,酔った状態なのですけれども。国枝さんや前田さんといった以前に登場した人たちの再登場も楽しいですね。また,マルタの季節の移ろいとそれに伴う行事を楽しむ心意気が実に素晴らしい。日々の生活の中で季節の行事を疎かにしがちな自分を省みてちょっと寂しさを感じてしまいます。日本人以上に季節の行事をマルタが大切にしているように思うのですよね。十五夜の月見のお話のときに強烈に感じました。芒と団子を供えて月見の際に吹き抜ける風に秋を感じるマルタの表情が大変に魅力的であります。上述のとおり,今巻はいつも以上に食べ物に纏わるお話が多いのですが,特にレモンマヨネーズのツナサンドとポルトガル風の天ぷらである畑の魚,肉燥餃子が大層美味しそうでありました。いずれも手軽に出来そうなので是非試してみたいと思います。相変わらず,自分好みの素敵な雰囲気のお話でありました。マルタの日常を今後も楽しみにしていきたいものであります。
タグ:高尾じんぐ
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2013年12月03日

こざき亜衣『あさひなぐ(10)』

〈2013年漫画感想23冊目〉
こざき亜衣『あさひなぐ(10)』


 薙刀を題材としたスポ根女子武道漫画の第10巻です。今巻は前巻に引き続き和歌山県での合宿篇。合同練習を経てインターハイで毎年優勝を獲得する最強豪校の熊本東高校を交えた交流戦が描かれます。当面の強敵である國陵高校に和歌山の強豪・愛山高校,それに熊本東高校と二ツ坂高校にとっては格上の存在ばかりですが,だからこそ現在の実力を計る上で申し分のない相手ばかりということが言えるでしょう。新たに二ツ坂高校の監督となったやす子の指導により着実に実力を増しているように思えるのが素晴らしい。交流戦初戦となった國陵高校戦でも敗れはしましたが,随所に成長の跡を感じさせる場面が見られました。特にあの一堂寧々に善戦した将子の戦いはやす子がエース候補と認めるに相応しいものがあります。真春と二枚看板になれば,心強い存在となりそうです。そして,國陵高校戦では控えにまわされた旭ですが,愛山高校戦では中堅として出場することになりました。相手は同じく一年生ながら実力的にはそれなりに高いと思われる久保。真春が以前から感じていた旭が持っている力の覚醒を期待したいところであります。二ツ坂高校のえり,國陵高校の寒河江さん,愛山高校の辻野さんの三人の主将による談義もなかなか面白かった。個人的には一番好きな寒河江さんと一堂寧々の関係が早く改善して欲しい。その鍵は的林さんが持っているのかもしれません。先ずは寧々が敬愛する戸井田先輩から決別する必要がありましょうけれども。
タグ:こざき亜衣
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2013年11月17日

村山慶『セントールの悩み(6)』

〈2013年漫画感想22冊目〉
村山慶『セントールの悩み(6)』


 人間ではない美少女たちの日常風景を描く『セントールの悩み』の第6巻。基本的には姫こと人馬の形態をした君原姫乃とその友達が中心となるのですが,今巻では彼女たちが一切登場しないお話も幾つかあるのが特徴的。必ずしも物語性を有するわけではないことを鑑みると或いは姫たちが暮らすこの世界こそが主人公というべきなのかもしれません。各話の末にある単行本描き下ろしの文化人類学的な読み物も素直に楽しい。異世界構築の参考になります。こういった設定好きにはたまらないものがありましょう。勿論,登場人物はいずれも魅力的。特に翼人の御魂委員長の魅力は格別なものがあります。南極蛇人のサスサスちゃんもかなり自分好み。登場人物が増えた煽りを受けて最近はあまり印象的な活躍がない角人の羌子と竜人の希の出番ももうちょっと欲しいですね。今巻で特徴的なのは人魚の生態というか嗜好が描かれたということ。意外に脚の形状が残っていることが今回の発見でありました。人魚の眼鏡娘さんと黒髪ショートカット娘さんは可愛いので今後の登場を期待したいもの。また,両棲類人ジャン・ルソーの秘書の娘さんもかなり素敵でありました。物語としては特に語るべき点はないのですが,日常風景を描いているだけで充分に楽しめるというのが素晴らしいです。「魔法少女プリティホーン」の割と黒い笑いも嫌いではないので機会があれば掲載して欲しいもの。このままの雰囲気を貫いて末永く続いて欲しいものであります。
タグ:村山慶
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2013年11月15日

都戸利津『嘘解きレトリック(1)』

〈2013年漫画感想21冊目〉
都戸利津『嘘解きレトリック(1)』


 昭和初期を舞台とした都戸利津の新作漫画。嘘を聴き分ける超能力を持った少女・鹿乃子と推理力に優れた探偵・祝左右馬の活躍が描かれる探偵活劇となっております。昭和初期を舞台にした探偵活劇というだけで素直に好み。都戸利津らしく登場人物が何処か惚けた味わいがあるのがたまりません。嘘と真実が交錯する難事件をそれぞれの特性を活かして解決するふたりの姿が印象的。特にその能力故に疎まれ,故郷を棄てる羽目になった鹿乃子を受け止める左右馬が素敵に格好いい。明敏な推理力以外は完全なダメ人間でありますが,その推理力よりも随所に見せる優しさこそが左右馬の本当の魅力というべきなのでありましょう。学生時代からの親友である刑事の端崎さんとのやり取りも微笑ましいものがあります。登場人物の誰もが魅力を発しているというのが嬉しいです。このあたりは流石に都戸利津といったところ。今巻には4篇が収録されていますが,どれも所謂〈日常の謎〉から犯罪に繋がっていくというのが面白い。他愛なさも感じますが,作風を考えれば,これくらいがちょうどいいのでありましょう。昭和初期という時代から想起される猟奇性は今作には不要と思われます。本来ならば暗い世相となるべき時代ではありますが,少なくとも今作の中だけでも明るくのんびりした理想の昭和初期を描いて欲しいものであります。そして,疎まれ続ける中でも真っ直ぐな性格を失わなかった鹿乃子が見つけた自分の居場所が保たれることを祈りたいと思います。続巻の展開が実に楽しみであります。
タグ:都戸利津
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2013年11月10日

麻生みこと『海月と私(1)』

〈2013年漫画感想20冊目〉
麻生みこと『海月と私(1)』


 『路地恋花』『そこをなんとか』の麻生みことの新作。海沿いの辺鄙な旅館「とびうお荘」を舞台に寡黙な主人と分けあり風の美人仲居の物語が綴られます。如何にも麻生みことらしい雰囲気は健在。独特の間の取り方が非常に好み。何よりも美人仲居の梢さんがあまりにも魅力的であります。若くて綺麗な娘さんが好まぬであろう,住み込みでの旅館勤めを喜んでする姿が印象的。その背景は未だに謎に包まれておりますが,何やら事情があることは想像に難くありません。彼女の素性が物語のひとつの焦点となるのでありましょう。或いは「とびうお荘」の旦那との間に何らかの因縁があることも充分に考えられます。このあたりは今後の展開を楽しみにしたいところ。周囲の人間を上手く転がして事態を円満に導く手腕は天性のものなのかしら。明るく好奇心旺盛で機知に富んだ彼女は或る意味で理想の女性像と言っても過言ではないでしょう。麻生みこと作品に登場する女性らしい,湿っぽさのない性格は或いは演技なのかもしれませんけれども。いずれにせよ,彼女の存在が物語の中心に位置しております。また,舞台となる「とびうお荘」自体が旅館として魅力的。こんな旅館があれば是非とも行きたいものであります。因みに収録されている4話の中では第三話が一番好き。梢さんが吐いた嘘の真意がやや意味深に感じます。梢さんから旦那さんへの想いはまだ不明瞭。次巻以降が更に楽しみであります。
タグ:麻生みこと
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2013年10月27日

河下水希『てとくち(1)』

〈2013年漫画感想19冊目〉
河下水希『てとくち(1)』


 『いちご100%』で名前を馳せた河下水希の新作。江戸時代を舞台とした人情時代劇となっています。雰囲気的には至極好み。無口だが凄腕の女剣士と推理力に長けた口達者の少年の組み合わせが楽しいです。物語は便利屋として町の難題を解決していくふたりの姿が描かれます。このあたりは定型であるが故に安定したものを感じさせます。優麗な絵柄も相まって非常に好み。女剣士の理江と口達者な周助,即ち「手」と「口」が題名の由来となっています。特に奇矯な振舞いを見せることもありますが,美人の理江は特にお気に入り。表紙で傘をさした理江の姿は殊更心惹かれるものがあります。とりあえずは便利屋に持ち込まれる事件を解決することが物語の中心になって行きそうですが,主人公のふたりがそれぞれに背負う過去の事件がやがて姿を現しそう。実際に今巻に収録された第四話「護衛道中・前編」ではかつて周助の家族を惨殺した血煙の重蔵一味が登場しています。理江の父が陥れられた事件も裏は深いのでありましょう。或いはこのふたつの事件が結び付く可能性も多分に考えられます。周助の義父の大黒屋徳兵衛や同心の曽根勘右衛門,或いは理江と同じ長屋に住むおりんなど脇を固める人物もなかなかに魅力的。此処までは意外に正統派の人情時代活劇といった体を為しております。下手に奇を衒わずにこのままの雰囲気を保ったまま続いて欲しいものであります。
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2013年10月26日

車田正美『聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話(7)』

〈2013年漫画感想18冊目〉
車田正美『聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話(7)』


 243年前の前聖戦を舞台に聖闘士の新たな戦いが描かれる『聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話』の第7巻。前巻で登場した白鳥座の氷河に続いて,最後のひとり龍座の紫龍が満を持して参戦。ヘカーテの導きにより辿りついた前聖戦時代の聖域において若き日の天秤座の黄金聖闘士童虎との熱い死闘を見せてくれます。ふたりが繰り出す蘆山昇龍覇の激突が素晴らしい。或る意味で夢の対決と言えましょう。また,処女宮へ向かった冥闘士ガルーダの水鏡は乙女座のシジマによる結界に捕らわれますが,女神アテナの助力を得て脱出。杯座の聖衣の力を借りて何とか復活を遂げます。彼が女神アテナに送った血文字からシジマが読み取った呪われた十三番目の黄金聖闘である蛇遣い座の登場が非常に興味深い。これは現代において聖域を守る蛇遣い座の聖闘士シャイナにも影響を与えています。思いもよらぬ方向に物語が進んできたのは非常に楽しい。教皇の間で対峙するシジマと魚座のカルディナーレの決着も気になります。紫龍と同時に前聖戦の時代へと飛んだ氷河の行方もまだ明らかになっていません。宝瓶宮に送られたとも考え難いのですけれども。また,天闘士の斗馬の立ち位置も未だに不明のままであります。当面は水鏡の十二宮突破が中心になると思われますが,そこに蛇遣い座の黄金聖闘士が如何なる形で関わってくるのか期待したいものであります。黄金聖衣を纏うシャイナの姿も見たいところではありますけれども。物語が如何なる方向へ進むのか,皆目見当がつかないのが楽しいです。
タグ:車田正美
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2013年10月20日

長蔵ヒロコ『ルドルフ・ターキー(2)』

〈2013年漫画感想17冊目〉
長蔵ヒロコ『ルドルフ・ターキー(2)』


 1950年代のアメリカを舞台とした悪漢アクション漫画の第2巻。ゴンドランド市長代理で大富豪のルドルフ・ターキーとその仲間たちの活躍が描かれます。物語の中心になってきているのはルドルフ暗殺計画。その首謀者は現段階で確定したわけでありませんが,ルドルフとペイルの推理によれば現ゴンドランド市長とのこと。此処まで姿を見せたことがない人物ですので,その正体が気になります。定番から言えば,ルドルフの親族ということになるのでしょうけれども。今回は攫われたラパン姐さんを救出する為に奮闘するモモコが印象的でありました。ルドルフに想いを寄せながらも,ルドルフが愛するラパンを救う為に大怪我を負いながらも戦い続ける姿が素敵。彼女の強さにも何らかの秘密があるのかな。彼女の想いが届けばいいなあとは思いますが,ルドルフとラパンの関係も結構好きなのですよね。モモコは酒豪なのでお酒を酌み交わしたいものであります。また,ペイルとヴェオはルドルフの幼い日からの悪友であることも判明しました。殊にその頭脳と性格が悪辣なペイルが凶悪に格好いい。ルドルフとペイル,ヴェオの関係もある意味で理想的に思えます。三人とも性格が破綻しているように見えて,その性根の部分では悪を憎むというところが素敵であります。一方でエグマリヌはやや活躍が目立たなかったのは残念。副主人公的な立ち位置かと思っているのだけどなあ。今後の奮起を期待したいものであります。悪辣な主人公の活躍が実に楽しい作品であります。次巻では日本が舞台ということで大いに楽しみ。モモコが中心となる物語もありそうですよね。待ち遠しいものがあります。
タグ:長蔵ヒロコ
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2013年10月19日

椎名高志『絶対可憐チルドレン(36)』

〈2013年漫画感想16冊目〉
椎名高志 絶対可憐チルドレン(36)


 久しぶりに感想を書く気がする『絶対可憐チルドレン』の第36巻。陸軍超能部隊時代の兵部が表紙になっていることからも分かるように過去の回想篇である〈終わりの始まり〉が殆どを占めた巻となっています。少なくとも今巻に限って言えば主人公は兵部京介。尤も,物語の始まりに兵部が位置していることは既に明らかになっているのも事実。今回の回想篇では遂に陸軍超能部隊に最初の犠牲者が生じてしまいます。悪化する戦況の中で実戦投入された陸軍超能部隊の悲劇のまさに幕開けといっても良いのでしょう。但し,兵部が抱く憎しみの真の発端となった早乙女隊長の裏切りまではまだ描かれていません。これはいずれ語られる時期を待ちたいものであります。なお,今回の〈終わりの始まり〉で兵部が何故未だに詰襟の学生服姿なのかということにある種の回答が示されたように思います。その理由があまりにも悲しく切ない。また,怒りに我を忘れる兵部を諭す芥の姿も印象的。彼や予知の中の薫が繰り返し告げる未来という言葉が兵部に大きな影響を与えたことは疑いようもありません。作戦行動に指名された兵部や志賀らの無事にを願う不二子さんの姿もたまらなく素敵。その想いを兵部とは違う形で実現する為に尽力した不二子さんの素晴らしさを改めて痛感します。現在は兵部と不二子さんは作中では一時退場という扱いではありますが,早く揃って復活して欲しいものです。そして,一方では黒い幽霊に反旗を翻したユーリが再登場。次巻では彼女の戦いを中心に描かれることになりそうです。物語も佳境に入って来た筈。未来を変える為の戦いの推移を見守りたいと思います。
タグ:椎名高志
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2013年10月17日

荒川三喜夫『ピアノのムシ(1)』

〈2013年漫画感想15冊目〉
荒川三喜夫『ピアノのムシ(1)』


 依頼人からの評判は最低でも調律の腕前は最高というピアノ調律師の活躍を描く作品です。ピアノ調律師というのは馴染みの薄い職業ではありますが,それでもなお十分に興味深い物語に仕上がっているのが素晴らしい。傲岸不遜で,しかしピアノ調律に対する想いは何処までも気高い主人公の蛭田はかなり魅力的。その性格の悪さは裏を返せば,ピアノ調律への想いの深さであると読みかえることも出来ます。その確かな技術力はガラクタになり下がったピアノを一級品として蘇らせることが出来る程。それはピアノへの深い愛情なしには為し得ないものでありましょう。蛭田が何故その卓越した技術を獲得できたのかは現段階では不明。或いはピアノへの真摯な想いが欠ける人間への嫌悪というか憎悪はその過去に隠されているのかもしれません。基本的には前後篇で一話完結という体裁を取っており,今巻ではChapter4までとChapter5の前篇が収録されています。中でもお気に入りはイースタインに取り憑かれた技術者の魂を蘇らせるChapter2。ピアノに対して真摯な想いを見せる人物に対しては正当な評価を下すというあたりが実に好みであります。ピアノ流通業者の鏡や新米調律師の星野小眞ら脇を固める人物もそれぞれ個性的であります。意外に女性キャラが可愛いのも魅力的。特にChapter4で登場した槇村姉妹は是非とも再登場を心待ちにします。Chapter5の主題となる幻のピアノの逸話も恐らく創作とは思いますが興味深い。是非ともこのままの面白さを持続して欲しいものであります。
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2013年10月14日

菅野マナミ『ひまわりさん(3)』

〈2013年漫画感想14冊目〉
菅野マナミ ひまわりさん(3)


 古書店ひまわり書房を舞台に店主のひまわりさんと常連さんとの心の触れ合いを描いた漫画です。古書店というのは舞台設定に留まり,実在する本の内容まではそれほど物語に絡んでこないのは残念ではありますが,それを差し引いても非常に自分好みの素敵な作品であります。ひまわりさんを中心に登場人物がみな非常に魅力的なのですよね。準主役でひまわりさんに憧れるまつりにひまわりさんの先輩でカメラマンのあやめさん。そして何よりも今巻から登場の都さんと名月夕もそれぞれに個性的。特に都さんは小さくて気が強くて口が悪くて年上という最強の存在。ひまわりさんの兄で小説家の黒井里薫の担当編集者ということで今後も登場してくれると嬉しい。名月夕は黒井里薫の師匠にあたる小説家。性格の悪さ,というか悪戯好きな感じが好みであります。先代のひまわりさんの友人であったらしく,このあたりも今後描写されることになるのでしょう。この名月夕と都さんが初登場する,ひまわりさんとまつりの温泉宿お泊まりの回は大変お気に入り。ひまわりさんの浴衣姿が眩しいです。描き下ろしの黒井里薫と都さんの初対面もたまりません。まつりの妹の風子とひまわりさんの関わりを描くお話も大好き。『赤毛のアン』が大きな意味を持つのが素敵です。こういうお話がもっとあればいいのにな。金髪の風子は是非ともカラーで見たかったです。とにかく雰囲気が非常に好みな作品であります。登場人物が増えて賑やかになったのも楽しい。今後もこの素敵な雰囲気を保って続いて欲しい作品です。絵柄も可愛いし,カバー下の装丁もかなり好みであります。
タグ:菅野マナミ
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2013年10月11日

ヤスダスズヒト『夜桜四重奏(14)』

〈2013年漫画感想13冊目〉
ヤスダスズヒト 夜桜四重奏(14)


 妖と人間とが共存する街を舞台とした戦闘アクション漫画の第14巻。表紙の鼓笛隊衣装の撫子さんが素敵。物語はいよいよ佳境に入り,全ての鍵を握る七郷の開花時期が10月と明らかになりました。作中では現在7月なので残すは後3カ月ということになります。七郷が開花することでふたつの次元が融合し,この世に妖が跋扈し,人間は滅亡するという破滅の未来を食い止める為の戦いが間近に迫っていることを感じさせます。七郷の開花に尽力する比泉円神と全ての妖を犠牲にしてでも阻止を図る元老院との間で苦悩する秋名やヒメ,ことは,アオらの今後の動向が気になります。しかし,そんな彼らに更に降りかかる難題がアオの妖力が危険領域を超えてしまったということ。本来であれば,秋名が比泉の力を持って調律,即ちあの世に送られることになるのでしょうが,そんなことは絶対に出来ない筈。これに如何なる解答を出すのか不安ながらも楽しみです。また,元老院の一員である盛岡枝垂の比泉円神との接触も気になるところ。特に胡乱な人物であるだけに,その真意が図りかねます。前巻で敵対した伊予紫はすっかり桃華と仲良くなった感はあるのにね。また,妖刀使いの九条院入鹿は馴染んでしまったなあ。戦闘力は随一なので心強い味方になってくれそうです。普段はぼんやりしているけれども。物語の終わりが明示されたことで今後は更なる盛り上がりを見せてくれそう。苦しく辛い展開も予想されますが,マリアベルが望むように全ての登場人物が救われるハッピーエンドを願ってやみません。それが例え理想論であったとしても。
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2013年10月08日

ゆでたまご『キン肉マン(44)』

〈2013年漫画感想12冊目〉
ゆでたまご キン肉マン(44)


 正義超人&悪魔超人VS完璧・無量大数軍との激突が続く『キン肉マン』第44巻です。今巻ではバッファローマン&スプリングマンのディアボロスとターボメン&グリムリパーのジョン・ドウズのタッグマッチ戦の後半部分と事実上の大将戦といってもよいであろう正義超人ロビンマスクと完璧・無量大数軍ネメシスとの死闘が中心となります。何はともあれ,やはりロビンマスクやバッファローマンが活躍すると燃えます。特にバッファローマンの身体に刻まれた1000の傷やロビンマスクがキン肉マンとグランド・キャニオンで戦った時に見せた素手での攻防の再現など過去の物語をきちんと生かしているのが実に印象深いものがあります。キン肉マンとの出逢いから現在に至るまでのロビンマスクの回想はたまらないですね。彼との出逢いが如何にロビンマスクの人生に強烈な影響を与えたか良く分かります。しかし,正義超人の大将格とも言うべきロビンマスクを終始圧倒するネメシスの強さも素敵。完璧超人誕生の秘話も興味深いものがありました。まさか,カピラリア七光線が登場すると思わなかったしね。そして,やはりネメシスはキン肉族に縁のある超人なのでありましょう。或いはキン肉族の祖といえる存在なのかもしれません。敢えて悪魔超人に戻ったバッファローマンの真意も未だに不明のまま。鳥取砂丘での戦いはウォーズマンVSポーラマンが最終戦。この戦いの後に迎える新たな展開が楽しみであります。いよいよ,満を持して悪魔将軍登場ということに相成るのでありましょうか。
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2013年09月29日

羽海野チカ『三月のライオン(9)』

〈2013年漫画感想11冊目〉
羽海野チカ 三月のライオン(9)


 ひなたの進学と宗谷名人に挑む土橋九段の名人戦が描かれる巻。特に宗谷名人と土橋九段の名人戦の緊張感がたまらない。それに立ち会う島田八段の感慨と嫉妬も素敵です。何よりも土橋九段の努力を評する藤本棋竜の言葉が最高に格好いいのです。あの人にとって最大限の賛辞といってよいのでありましょう。宗谷名人との対局の中で最果ての先にある新たな扉を見つけた土橋九段の姿が美しい。一緒に更なる扉の先を求めるふたりの好敵手としての関係にたまらないものを感じます。或いはこの関係が零と二海堂の行きつく先となって欲しいと願います。戦う相手であり,共に高め合う友というものは望んでも求め得ぬものでありましょうから。一方の中心であるひなたの進学を巡る物語は素直に微笑ましい。四国へと越境留学する高橋くんとの別れも経て成長していくひなたの姿が可愛いです。ちほちゃんの転校に端を発したいじめ問題は最終的な解決には至りませんでしたが,それは仕方がないところでもあるのでしょう。何はともあれ,零の在籍する駒橋高校へ入学したのは何よりのこと。新たな環境でのひなたと零の物語にも期待したいと思います。零やひなた,それに土橋九段を見守る家族の優しい視線も印象的。帯にある通りの「家族の第9巻」であると言えましょう。久しぶりに登場した松永七段と初登場の滑川七段の存在感も良かったです。作者が入院療養のために暫く連載は休止とのことですが,しっかり身体を休めて再開する時を心待ちにしたいと思います。
タグ:羽海野チカ
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2013年09月28日

速水螺旋人『大砲とスタンプ(2)』

〈2013年漫画感想10冊目〉
速水螺旋人 大砲とスタンプ(2)


 共和国との戦争下にある大公国の兵站軍に所属するマルチナ・M・マヤコフスカヤ少尉の活躍を描くミリタリー法螺漫画。如何にも作者らしい諧謔に満ちた楽しい作品です。兵站という戦争の裏方が舞台というのにこんなに面白いのが素敵。戦争が題材だけに人死に描写は避けて通れないのですが,それを含めてどこかのんびりとした印象が漂うのが特徴的。事務仕事の達人であるマルチナと彼の上官であるキリール・K・キリュシキン,マルチナの同僚であるボスコやアーネチカと登場人物がみな魅力に溢れているのですよね。「責任問題ですよ!」が口癖のマルチナの堅物ぶりがたまらなく可愛いのですが,だんだんキリールら周囲の人物に感化されてきているのが面白い。また,SF小説執筆を趣味とする昼行燈キリールの意外な切れ者ぶりも格好いいです。尤も,一番好きなのはやはりアーネチカですけれどね。マルチナから文字を教えられて顔を輝かせる場面が非常に好みでありました。帝国軍のラドワンスカ大佐の胡乱な雰囲気もいいよなあ。また,独創性が光る秘密兵器が毎回登場するのも読みどころのひとつ。細かい設定が作者の趣味を窺わせます。楽しんで描いていることが伝わってきますね。マルチナを巡る恋の鞘当や不穏さを漂わせるスィナン・カライブラヒム憲兵中尉の登場など今後の展開も気になります。このままの雰囲気を保って楽しく読ませて欲しいと思います。
タグ:速水螺旋人
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